映画のくれた時間

約1500本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます(たまにアニメ・ドラマ・小説も)。面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

映画『ホーム・アローン2』ネタバレなしの感想。頭の良い少年がおもちゃ屋に忍び込んだ強盗をやっつける

■評価:★★★☆☆3.5 

 

「頭の良い少年の奮闘劇の面白さ」



【映画】ホーム・アローン2のレビュー、批評、評価

 

ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督による1992年公開のコメディ映画で、『ホーム・アローン』の続編。

 

マイアミへの家族旅行の際、飛行機を乗り間違えた少年ケビンは1人だけニューヨークに着いてしまう。父親のクレジットカードで豪遊する中、脱獄した泥棒コンビと再会。懲りずに強盗計画を企む彼らに、ケビンは再び罠を仕掛けていく。

 

ホーム・アローン』といえば、可愛らしいルックスが印象的な少年時代のマコーレー・カルキンが主演のコメディ映画。
1のあらすじは、家に独りぼっちとなったマコーレー・カルキン扮する8歳の少年ケビンが、家に侵入してくる泥棒二人組に対して、孤軍奮闘する物語。
頭の良いケビンが、巧みに家中に罠を仕掛け、良い大人二人が翻弄され、やっつけられるシーンの数々が面白い。
特に罠にはめることに成功したときのケビンの「よし!」というかけ声と共に行うガッツポーズが、とてつもなくキュート。
大人が主人公だと、ケビンのような純粋無垢なリアクションを取らないので、新鮮味がある。

続編となる本作は、舞台が家から離れる。
家族旅行の際、いろんな手違いがあって、家族と離ればなれになったケビンは、大都会のニューヨークに降り立つ。
ケビンは自立した頭の良い子供。
そのため、大都市にビビらず、一人でのびのびと過ごす。
父のクレジットカードを使ってめっちゃ高いホテルに泊まり、ルームサービスで豪遊三昧。
あまりの悪知恵っぷりに、『クレヨンしんちゃん』シリーズの野原しんのすけを彷彿とさせる。

一人を満喫するケビンは、かつてのやっつけた強盗たちが、おもちゃ屋を襲うことを知り、先回りして罠を仕掛けることに。
つまり、本作の舞台は家→おもちゃ屋に移る。

1と同様に、ケビンの知性の高さが発揮されていて面白い。
特に頭の良さを感じたのは、強盗たちの裏の裏を掻くシーン。
強盗は過去にケビンにこてんぱんにやられている。
そのため、裏を掻いて「ここには罠があるから、やられたフリをするんだ」と相方と相談しあって、罠をやり過ごしたりする。
だが、ケビンは更に裏を掻いて強盗たちをハメるのだ。
こういった続編ならではの、前作のシーンをフリに使った展開があるので楽しい。

感心させられたセリフもあった。
ケビンは不潔でホームレスのハトを身に纏ったおばさんと仲良くなるシーンがある。
おばさんは人に裏切られた経験があるらしく、人を信用できなくなっている。
そんな孤独なおばさんに、ケビンはこんな発言で励ます。
ケビン「僕は、過去にローラースケートを買って貰ったんだ。でも勿体なくて、使わないでずっと大事に取っておいたんだ。そしたらどうなったと思う? 体が大きくなってローラースケートははけなくなったんだ」
おばさん「人の心とローラースケートは違うわ」
ケビン「同じだと思うよ。ローラースケートは使えるときに使うべきだった。人の愛もそうじゃないかな?」

グッときた瞬間だった。
ケビンは旅行にでる直前、母親とちょっとした口論になっていた。
そのため、親と離ればなれになって、一人の時間を満喫していた。
だが、ケビンは頭が良くてもまだ子供。
子供にとって大都市は大きすぎる町だし、脅威はその辺に転がっている。
そのため、どこか心細さも感じていた。
だからこそ、おばさんに掛けたセリフは、説得力のあった。

あと、ちょっとしたセリフだが、こんな応酬も良かった。
ケビン「僕はいたずらばっかりしてるんだ」
おばさん「いたずらは、良い行いをすることで帳消しにできるわ」
ケビン「もう手遅れだよ」
おばさん「いいえ、クリスマスの日はポイントを多くくれるわ」

ちょっとしたユーモアというか、気の利いたセリフで好きだった。

ストーリーも面白いし、キャラクターも魅力的。
良く出来た続編だと思う。

3以降は主演がマコーレー・カルキン以外になっているらしいが、チャンスがあれば鑑賞したい。

 


頭の良い主人公が登場する作品のおすすめはコチラ。

今際の国のアリス シーズン2

movies-ocean.hatenadiary.com

 

ホーム・アローン2の作品情報

■監督:クリス・コロンバス
■出演者:    マコーレー・カルキン
ジョー・ペシ
ダニエル・スターン
ジョン・ハード
キャサリン・オハラ
ティム・カリー
ブレンダ・フリッカー
ロブ・シュナイダー
ダナ・アイヴィ
Wikipediaホーム・アローン2(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):35%
AUDIENCE SCORE(観客):62%

 

ホーム・アローン2を見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)○(Blu-ray)
Netflix:-
※2023年4月現在