映画のくれた時間

約1500本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます(たまにアニメ・ドラマ・小説も)。面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』ネタバレなしの感想。中世ヨーロッパを舞台にアウトロー達が悪に立ち向かう

■評価:★★★☆☆3.5 

 

「魔法やファンタジーは面白い」

【映画】ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのレビュー、批評、評価

 

同名テーブルトークRPGを原作とする2023年3月31日公開のアメリカ合衆国のファンタジーアドベンチャー映画。

 

【あらすじ】盗賊のエドガンが、戦士ホーガと冒険へ出る。その途中彼らは、魔法使いのサイモンや、聖騎士のジンクらを仲間に加え、これまで体験したことのない大規模な戦いに挑む。

 


本作の原作の同名テーブルトークRPG
2024年現在、主流となっているパソコンやゲーム機といったコンピュータを使わない、紙やペン、サイコロを使って遊ぶ原始的なゲームとなる。
アナログなテーブルゲームに疎い私でも本作の名前だけは聞いたことあるので、相当に有名な作品なのだと思われる。

なぜ、今になって実写化されたのかの経緯は不明だが、本作は映画SNS界隈では評判が良かったので鑑賞に至った。

ストーリーは、亡くなった主人公の最愛の妻を蘇らせるアイテムを求めて旅をする内容。

魔法や魔力の伴った超常的なアイテムが存在している世界観。
てっきり、『ロード・オブ・ザ・リング』のような真面目なファンタジーかと思ったが、まるで異なる。
ボケまくりのコメディ・ファンタジーで、意外と新鮮な印象だった。
ファンタジーやSFは世界観を綿密に作り込む必要があるせいか、それなりのテーマを描くシリアスな物語になりがち。
ハリー・ポッターシリーズも最初はライトな雰囲気だったが、3作目のアズカバンの囚人辺りからシリアス指数が加速する。

だが、本作はずっとコメディ。
最後のほうはさすがに少しのシリアスが入るが、全編を通して抜けたキャラ達がずっとふざけている。
本作はCGも、力が入っているせいか、魔法描写もすごい。
金持ちの道楽が作ったような映画見える。
もちろんキャラの掛け合いも面白いので、普通に楽しめる。

本作のファンタジー要素の目玉となる魔法も良かった。
時間を止めたり、石像を動かしたり、バリエーション豊かな魔法が登場する。

一番の見せ場となる魔法(厳密には魔力を伴うアイテム)が、中盤に出てくる、ドラえもんの通り抜けフープのような壁にワープポイントを作れる杖。
攻撃系ではない補助系の魔法だが、後半で面白い使い方をしているので、ワクワクさせてくれた。
自分が使えたらどんなシチュエーションであれば有効活用できるか、と妄想を膨らめせられ、楽しませて貰った。

往々にして移動系の魔法は、局面をひっくり返すポテンシャルを秘めているもの。
話は逸れるが、私は『風来のシレン』シリーズというローグライクRPGが好みで2024年にも新作が発売されるので楽しみにしている。(記事を、アップする2/2時点で既に発売済。評判も上々)
風来のシレンは、ランダム生成されるダンジョンを一階ずつ降りていき、ランダムで落ちているアイテムを拾いながら、最深部を目指すもの。
ターン制が採用されていて1歩歩いたり、何か1つの動作をするたびにダンジョンに潜むモンスターたちも1つ行動する。
風来のシレンは攻撃系のアイテムの他に敵と場所を入れ替えたり、壁に飛びついたり、多くの移動系のアイテムがあり、ダンジョンクリアに欠かせない有用アイテム。

地味だが、使い方によって最大のピンチを陥った際も形勢逆転出来る可能性を秘めている。

本作でも、移動系アイテムが見せ場を作ってくれていて楽しかった。
頭を使って魔法等を使って敵を出し抜く知的な展開は好みなので、凄く良かった。

口出しをするなら、魔法のリスクも描いてくれたら尚良かった。
本作は、無制限で魔法を使いまくっている印象があったので、縛りルールがあったほうがより、敵との戦いに戦略性が増す。

とは言え、キャラも魅力的だし、多くの人に勧めたくなる良作。

 

 


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トークサバイバー シーズン2

movies-ocean.hatenadiary.com

 

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りの作品情報

■監督:ジョナサン・ゴールドスタイン
■出演者:クリス・パイン
ミシェル・ロドリゲス
レゲ=ジャン・ペイジ
ジャスティス・スミス
ソフィア・リリス
ヒュー・グラント
Wikipediaダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):91%
AUDIENCE SCORE(観客):93%

 

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りを見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:○(有料)
Amazonプライムビデオ:○(有料)○(Blu-ray)
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※2024年2月現在