■評価:★★★☆☆3
「妖怪の面白さ」
【映画】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー、批評、評価
水木しげるのホラー漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を原作とする2023年11月17日公開のアニメ映画。
【あらすじ】昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。(映画.com引用)
『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメシリーズ第6期をベースとした劇場アニメとなる。
劇場公開当時は、やたらと映画のSNS界隈では評判が良かった。
私が小学生の頃は第3シリーズが放映されていて、とても楽しく観ていた記憶がある。
当時、人気のあった任天堂のゲーム機、ファミコンでも鬼太郎のソフトがあり、楽しくプレイしていた。
大人になってから鬼太郎には触れていなかったのと、今回の映画は大人向けに作られていると聞いていたので楽しみにしていた。
東京で銀行員として務める水木が、担当し懇意にしている製薬会社「龍賀製薬」の社長と彼の一族に会いに行くため、人里離れた哭倉村を訪れる。
後に目玉のおやじとなるゲゲ郎と交流しつつ、村では命を奪われる事件が発生したり、または超常的な体験をすることになる。
鬼太郎のお父さんの目玉のおやじが人型だった時の回想劇となる。
鬼太郎や目玉のおやじは幽霊族という、人間とは異なる種族らしい。
とはいえ、実体はあるし、主人公の水木とも普通に会話したり触れ合ったりしている。
ゲゲ郎の雰囲気が絶妙だった。
落ち着いた口調で飄々としている。
唐突に水木の前から姿を消したりと、掴みどころのない超然的なキャラクターで魅力的だった。
怖い雰囲気はあるのだが、善意な人に対する当たりは柔らかめ。
村ではやっかいな事件が発生しているので、ゲゲ郎が華麗に解決に導いてくれる期待感を持たせてくれる。
声優の妖艶な声色もゲゲ郎のミステリアスな雰囲気を助けていて凄いなあと感服させられる。
しかし、本作で良かったのはゲゲ郎くらいだった。
まず、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに期待する妖怪の存在があまり魅力的ではなかった。
序盤は田舎の村で発生した事件の謎を解くような現実劇のミステリ的な雰囲気で物語は進む。
次第に、代名詞である妖怪たちがゲゲ郎とともに姿を見せ、水木たちの助けに加わる。
しかしこの妖怪たちがどんな能力を持っているのかがハッキリ描かれずに分かりづらい。
何ならゲゲ郎本人も、身体能力が人よりも異常にあるくらいで、妖怪的な魅力る超常能力は見せてくれない。
期待していた妖怪要素に魅力を感じなかったのは残念だった。
また、ストーリーのクライマックスの展開がよくわからなかった。
一体何がどうなってあのような超常現象が発生しているのか、知能の低い私の頭では一回観ただけでは理解できず、乗り切れなかった。
なぜ、評判が良かったのかの理由についてはいまいち理解できなかった。
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■ゴジラ-1.0
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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎の作品情報
■監督:古賀豪
■出演者:関俊彦
木内秀信
種﨑敦美
小林由美子
古川登志夫
沢城みゆき
庄司宇芽香
野沢雅子
■Wikipedia:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎を見れる配信サイト
U-NEXT:-
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※2024年6月現在