■評価:★★★☆☆3
「脳筋ジェイソン・ステイサムの面白さ」
【映画】デス・レースのレビュー、批評、評価
『バイオハザード』シリーズ、『モンスターハンター』のポール・W・S・アンダーソン監督による2008年11月29日公開のアクション映画。
1975年にアメリカで制作された『デス・レース2000年』のリメイク。
【あらすじ】近未来のアメリカ。そこでは熱狂的な人気を博すレースが存在していた・・・。その名は【デス・レース】。冷酷な刑務所長ヘネシー(ジョアン・アレン)が支配する、流血とスピードと破壊のレース。舞台となる死のサーキットは、四方を海に囲まれたターミナル・アイランドと呼ばれる脱獄不可能、凶悪犯罪者が収容されている刑務所。
個人的に、最近は近未来ものディストピア映画や小説を貪っている。
色々とおすすめ作品を探している中で、本作を見つけたので鑑賞に至った。
元々はコアな映画ファンから支持されていたらしい、本国アメリカで1975年に制作された『デス・レース2000』のリメイクとなる。
本作は設定がユニーク。
アメリカが経済危機に陥り、犯罪者が溢れかえってしまったため、刑務所が民営化された世界観。
刑務所が民営化なんて発想がなかった。
日本では郵政の民営化で多くの反発があり、当時の小泉首相はかなり頑張って押し通した印象がある。
郵政でこんな大変なんだから、刑務所が民営化になったら、どれだけ世間や政治家から反発があるんだろうか、と考えてしまった。
話を戻すが、刑務所が民営化されたので。経営者はビジネスとして金を稼ぐ必要がある。
じゃないと倒産して、極悪囚人たちが更生されずに野に放たれるので。
そこで金を稼ぐ手段てして、囚人たちに命を掛けたレースを強いる。
何だかアメリカらしいバカっぽい発想が良い。
主演はザ・筋肉バカのジェイソン・ステイサム。
本当にジェイソン・ステイサムはこの手のバカ映画に良く見かける。
最近、公開されたサメ映画『MEGザ・モンスター2』の前作は、私は鑑賞していないが、とんでもない巨大なサメに対してジェイソン・ステイサムは肉弾戦を挑むらしい。
アホ過ぎて好き。
どこかのタイミングで鑑賞したい。
本作もジェイソン・ステイサムらしい圧倒的な強さを持つヒーロー感あって、観ていて最高だった。
まず、冒頭から主人公はクビになったかなんかで(詳細は忘れた)、家に帰り、仕事を失ったことを妻に嘆く。
すると妻は「お金なんてどうでもいい。私はあんたの筋肉に惚れたのよ」と言い切る。
このセリフが何だかたまらなかった。
この妻の一言が、主人公のキャラクターを魅力的に描いている。
私は男なので、こんな発言をしてくる妻がいたらどんなに幸せか、と妄想させられてしまった。
色々あって、実際にデス・レースが始まると、主人公はハンドルをぐりんぐりん回しでダイナミックな走行を見せてくれる。
デス・レースに4回優勝すると、刑務所から出られる。
魅力的な報酬があるため、多くの思惑が絡み合う。
味方だと思っていたヤツが敵だったりと、主人公は多くの対立に晒される。
だが、そこはジェイソンステイサム。
一度たりとも弱音は吐かないどころが、フルスロットルですべての敵をなぎ倒していく。
その様が、脳筋バカのジェイソン・ステイサム映画を見ている感じがして良かった。
ジェイソン・ステイサムが強すぎるので、どんなにピンチに陥っても安心感しかない。
微妙だった箇所は、レースシーン。
あまりにカットが激しすぎて、目の前で何が起きているのかが分かりづらい。
また手持ちカメラなので、目も疲れる。
メインとなるバトルが観づらいのは一番の致命箇所だった。
もっと観やすい映像をお届けしてほしかった。
コースの床に設置された爆弾やら何やらの仕掛けを通ると起動する仕掛けも面白かったので、何だか残念だった。
続編も作られているので、世間からの評判は良かったのだろう。
私もそこそこ楽しめたので、鑑賞して良かった。
脳死でおバカ映画を観たいときにはピッタリの作品。
目を引く乗り物アクションを堪能できるおすすめ作品はコチラ。
■レイジング・ファイア
デス・レースの作品情報
■監督:ポール・W・S・アンダーソン
■出演者:ジェイソン・ステイサム
タイリース・ギブソン
イアン・マクシェーン
ジョアン・アレン
■Wikipedia:デス・レース
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):41%
AUDIENCE SCORE(観客):60%
デス・レースを見れる配信サイト
U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・見放題)、○(字幕・見放題)、○(Blu-ray)、原作はコチラ
Netflix:○(見放題)
※2023年9月現在