■評価:★★★★☆4
「ハラハラドキドキする冒険活劇」
【映画】アンチャーテッドのレビュー、批評、評価
『ゾンビランド』シリーズ、『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督による2022年2月18日公開のアクション冒険映画。
【あらすじ】海洋冒険家の末裔ながら、今はしがないバーテンダーをしている青年。ある日、彼は怪しげな男性にスカウトされトレジャーハンターになることを決意する。やがて、生き別れた兄の行方と50億ドルの財宝を手に入れるため、命がけの大冒険に出る。
何も考えずに楽しめる軽いエンタメを探していたら、本作がNetflixで配信されていたので鑑賞に至った。
ホラーは迫りくる強さにドキドキして疲れるし、ミステリーは多くの登場人物の顔と名前を一致させたり状況の把握に頭を使う。
冒険物なら気楽に視聴できると思い、再生ボタンに指を伸ばした。
本作は元々は、プレイステーションのアクションアドベンチャーゲーム『アンチャーテッド』シリーズの映画版となる。
私は随分昔に一作目を少しだけプレイしたことがある。
当時は、忙しくて腰を据えてじっくりプレイすることは叶わなかったが、リアルな映像に謎解き要素の強いゲームだった。
実写映画には向いているシリーズである。
結論から言うが、かなり楽しい映画体験となった。
ストーリーは、しがないバーテンダーの主人公の青年がある日、財宝のカギとなる十字架がオークションで出品されるので、強奪に協力して欲しいと、突然現れた不思議なおっさんに依頼される。
まず良かったのが、財宝の在り処がどうやら市街地にあるという展開。
冒険物といえば、早々にどっかの発展途上国のジャングルであったり、あるいは海底に潜ったりするといった、非日常的なシチュエーションで繰り広げられる印象がある。
だが、本作は、我々が日常を過ごすような街から冒険が始まるのが良い。
親近感のある場所なので唐突感がなく、物語に入り込みやすい。
また街の中に財宝があるかもしれない、という街が裏の顔を持っている設定が良かった。
観客は『もしかしたら自分たちが住む街にも何か秘密があったりして』と子供のような幸せな妄想を膨らませられる。
また物語が進むにつれて、舞台も変わり、映像的な迫力がスケールアップしていくのも良い。
詳細は伏せるが、最終的にはこんなことになるのか!とツッコミたくなるほどのダイナミックな映像を楽しませてくれる。
『ルパン三世カリオストロの城』とか『天空の城ラピュタ』など、多くの名作冒険物語を最後の方はとんでもないことになる。
ジャンル物の名作の伝統を、ちゃんと守っている魅せ方には好感が持てる。
キャラクターも魅力的だった。
特にチームメイトとなるヒロインの女の子が良い。
とにかく人を信用していない女性。
そのため、距離が縮まるような展開を見せても、簡単に裏切る素振りを見せる。
どこまで信用していいのかわからないので、妙な緊張感が持続した。
悪役の女性も良かった。
そもそもルックスが良い。
黒人で短い金髪パーマヘアを頭皮にベットリと張り付けたような独特のヘアスタイル。
整った顔立ちに目力が強いので、映画映えする。
個人的にはもっと彼女の残虐な人間性を見せてほしかった。
あるいは主人公を誘惑したりして、気を抜いたら命を奪いに掛かる二面性があっても良い。
特に性格は深みが描かれなかったので、もう一手間加えても良かった。
ただ、彼女は見た目のインパクトが強烈なので、妙に印象に残るキャラクターとなった。
ストーリーはシンプルなので、誰が観ても楽しめる良いエンタメ。
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■トークサバイバー シーズン2
■ベイビーわるきゅーれ
アンチャーテッドの作品情報
■監督:ルーベン・フライシャー
■出演者:トム・ホランド
マーク・ウォールバーグ
ソフィア・アリ
タティ・ガブリエル
アントニオ・バンデラス
■Wikipedia:アンチャーテッド(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):40%
AUDIENCE SCORE(観客):90%
アンチャーテッドを見れる配信サイト
U-NEXT:○(有料)
Hulu:○(有料)
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)、○(字幕・有料)、○(Blu-ray)、原作はコチラ
Netflix:○(見放題)
※2023年10月現在